日本の夏といえば、お化け屋敷。せっかくなので、楽しみながら、(怖がりながら)練習しましょう。
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文型 ~は ~が ~です 教え方
まずは 基本的な 導入の手順をこちらに書きます。(教案ではありません。)
今回は『象は鼻が長い』の 文型です。『北海道は冬が長いです』の形は入れていません。
語彙の導入
下記の語彙を導入、又は復習します。
・体の部位に関する語彙(目、口、鼻、体、首など)
・導入で使用する動物の語彙(象、うさぎ、きりんなど)
・形容詞の語彙 (大きい、小さい、長い、高い、赤い、青いなど )
体や顔の部位の語彙は 下記のように 人の顔と体の絵を描いて説明するのが一番 分かりやすいです。
語彙導入が終わったら、 語彙をどのくらい覚えているか、軽くゲームをするといいです。
教師が 体の部位を言い、 それを聞いて 学生が その場所を触るというものです。
例:教師「耳」➡学生は自分の耳を触る。
学生に順番に 体の部位を言わせ、残りの学生が その場所を触るのもいいと思います。
テンポよくやると盛り上がります。
~は~が~です 導入
定番の導入方法を書いておきます。
- 象や、ウサギ、へび、キリンなど、体に特徴のある動物のイラストを事前に準備しておきます。
また、長髪、短髪の人物、長身の人、色々な髪の人などの人物のイラストも準備しておきます。
(差別や偏見、誤解などを招かないよう、注意すること ※ 肌の色はやめておいたほうがいいです。鼻が高いも アウトです。ただ、「長い」と「高い」の区別をつかせるために、 鼻の高い人のイラストは用意しておいたほうがいいと思います。過去に 天狗のイラストを準備しましたが、「長い」という日本人もいるので実際は微妙です。) - 象のイラストを見せて、 「象は どんな動物ですか」と質問して、自由に言わせる。まずWUP
- 体の部位の言葉が出たら、 それを使って 例:「象は 鼻が 長いです」、「体が大きいです」など導入
学生から何も出なければ イラストの鼻を指して「これは 鼻ですね。 どうですか。」と振って、「鼻が長いです」を導入 - 板書
- 他の動物で練習、その後 人のイラストで練習 (「背が高い・低い」を 導入するのを忘れずに)
- 学生同士で練習…が、これはクラスによってリスクがあります。
学生が 気が付かずに、又は冗談で 他学生が傷つくことを言いかねないからです。
特に様々な国籍のクラスだと文化の違いで 気が付かないことがあります。
また体格いい学生に「体が太い」なども言いかねないです。
学生同士で練習させる場合は 十分注意して ください。
動物クイズを作らせて、別の学生が何の動物か答えるといった活動をするといいです。
Q この動物は 体が長いです。舌も長いです。何でしょう? A:へび
「象は 鼻が 長い 」文 と「象の鼻は 長い 」の 違い
「~は~が ~です 」 と「~の~は ~です 」の違いについて。
主題がどこに来るかの問題ですが、
この段階で学生に詳しく説明する必要はありませんし、「~の~は」のパターンを あえて出す必要はありません。
説明しても理解しにくいと思います。
ただ、形容詞で文をつなげた時、 「~は~が」と「~の~は」の違いが顕著に現れます。
1.例「山田さんは 髪が長くてきれいです。」
2.例「山田さんの髪は 長くてきれいです」
1は 山田さん➡髪が長い人・ きれいな人 2は 山田さんの髪 ➡長い髪、きれいな髪 となります。
この時点で説明すると 理解しやすいと思います。
お化け屋敷で ~は~が 文
ここからは、発展した練習です。
前の箇所でも触れましたが、学生同士で 身体的特徴を ~は~が 文で 言うと、どうしても 不適切になりうるものが出てくる可能性があります。 また、動物や、アニメのキャラクターを使っても特徴はそんなに豊富じゃありません。
そこで、 日本のお化け、妖怪を教材にしてみました。 夏やハロウィンの時期にやるといいと思います。
練習しながら 日本のお化け紹介
- まず、日本の妖怪、お化けのイラストを用意
- それを見せて、お化けの紹介。先にイラストを見せてもいいですし、 名前だけいって
どんなお化けか想像してもらうのもいいと思います。
例:T: これは ろくろくびです。 どんなお化けですか。
S:このお化けは(ろくろくびは) 首が長いです。
形容詞だけでなく、他も使ってフレーズを増やしていきましょう。 例:一つ目小僧は 目がひとつです など。
国のお化けを 紹介しよう
日本のお化けで練習し終わったら、 学生の国で言い伝えられているお化けや、架空の生き物などを紹介してもらいましょう。 やり方は 様々なので、いくつか例を書きます。
- 学生に絵を描いてもらい、その学生が特徴を言う。
- 学生に絵を描いてもらい、別の学生がその絵をみて特徴を言う。
- Aの学生が そのお化けの特徴を言い、 別のそのお化けの特徴を知らない学生が それを聞いて絵を描く。
(描いている最中はお互い見ないようにして、最後に答え合わせをする。) - 絵を描く工程を省く場合は候補のイラストをいくつか用意し、一人の学生が特徴をいい、別の学生がそれを聞いて正しいのを選ぶ。
お化け屋敷ごっこ
時間があれば、お化け屋敷ごっこ をしましょう。
- 導入、練習で準備したお化けのイラストを(学生の描いた国のお化けも)教室の色々な箇所に貼っておく。
貼る際に、光る蛍光塗料などを使うと効果的です。 - 電気を消したり、カーテンを閉めたりして 教室を暗くしておく。
- 一人が ガイド役になって、他の学生に教室を案内する。
- 客役の学生が お化けを見つけたら、その特徴を言う。
例:あ、あのお化け、 首が長いっ! など(「です」を入れて丁寧体にしても可)
人数が多いクラスは 学生が お化け役になり、客役の学生が来たら怖がらせるという演出をしても楽しいと思います。(お化け役はイラストをお面にして、立ったり、どこかに隠れたりする。)ぜひ、夏、又はハロウィンにでもやってみてください。
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授業に使える? お化けグッズ 紹介
ここからは 授業に使えるかもしれない? お化けグッズ紹介です。※ここからは広告を含みます。
暗闇で光るペイント
お化け屋敷ごっこのとき、
暗闇で 妖怪たちを光らせたいなら、下記のような光るペイントで 絵を描くといいです。
日本の妖怪かるた、妖怪+世界のモンスター図鑑
日本のお化け・妖怪を紹介するなら…
・妖怪かるた・・・子供向けなので、絵がかわいいです。 かるたとしても使えます。
・妖怪はっけんずかんプラス…仕掛け絵本になってます。世界のモンスターも紹介されています。
いかがでしたでしょうか。
お化け屋敷をネタにしましたが、ここまで書いておきながら 私はお化け屋敷も お化けも苦手です。
私と同じように 苦手な学生もいるので、 お化けネタをするときは 怖くない程度のもので 実施してください。
長くなってしまったので、 「東京は 町が にぎやかです」 の文型は また別の記事で書こうと思います。
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