四季折々の日本。 日本語学習者には 文化も知りたい人が多い。 そんな人のための授業を紹介します。
会話練習(花見編)
花見に誘う(会話練習)
みんなの日本語L25までの文型を使った会話練習です。花見に誘う、何を持っていくかなどを話す練習です。
既習文型の箇所を赤字にしました。基本的にはL25までの語彙、文型を使っています。
下線の箇所を 入れ替えて練習します。
全部で2ページあります。 1枚目が例文、2枚目が下線部に入る文を考えて 会話を完成するプリントです。
初めにAとBの会話を読ませて意味を確認してから、ペアになって会話文を作らせて練習します。
Aが日本人役です。
長いので、時間がかかると思います。持っていく料理を ポーランド料理にしているので、
編集版で学習者の国に合った料理に変更してください。
花見で(読解+会話文)
上記の「花見に誘う」の会話の続編です。今回は花見の場所に来てからの会話文です。
「花見に誘う」同様 みんなの日本語L25までの文型を使用しています。
今回は 難易度が高いので、読解問題にしました。
読解問題1は 〇× を問うもの。 問題2は 質問に答えるものです。
3枚目は 会話文作成プリント。
読解の文をそのまま入れ替えるのは難しいと思ったので、よりシンプルにし、自由に作れるようにしました。
また、会話文がすぐに思いつかない人のために、初めに「話す準備」を入れておきました。
自由会話だと 習った文型を使わず、簡単な文だけで 話してしまう傾向があるため、
自由会話の箇所に 👉 使うといい文型をヒントとして入れておきました。
読解・話す準備・会話作成・発表全てするならば 20~30分程度は見ておいたほうがいいと思います。
話す準備までは 全体で 実施し、 会話作成・発表は ペアでするといいです。
会話を発表するときは、臨場感が出るように、実際にレジャーシートを敷いたり、
食べ物・飲み物(写真やイラストでも可)を用意したり しましょう。
日本であれば、実際に桜の木の下で練習するのもいいですね。
こちらは ポーランド版ではないので、そのまま編集なしで使用できると思います。
友達同士の設定なら、普通体に直して 文を作るのもいいと思います。
臨場感は大切。 できるだけ本当に花見をしているかのような状況を作りましょう。
その方が学生も 本気でやります。
文型ごとの 練習アイディア
ここからは文型ごとに花見や桜を使った練習アイディアを紹介します。
ぜひ、桜の季節と絡めて 教えてみてください。
いる、ある、形容詞など
花見の写真を見せて、その写真を説明する。 何がある・いる、~は形容詞・名詞です などの文型を使う。
例:公園に桜がたくさんあります。とてもいい天気です。 など
Vています
花見の写真を生徒に見せ、何をしているか言わせる。
例:男の人は歌を歌っています、食べています、話しています など
自国との違いも話すといいです。
Vないでください
花見中の よくない客を生徒Aが演じ、生徒Bが警官となって注意する。
例:危ないですから、道に寝ないでください、ゴミを捨てないでください など
花見の実態を知らない人がいるので、これをやるときは 初めに花見の様子(悪い面も)を紹介すること。
名詞修飾
花見の写真を見せ、写真の内容を説明する。 写真に写っている人の名前を決めておき、
生徒同士でQA
例:生徒A 「歌を歌っている人はだれですか」 生徒B「鈴木さんです」
~と思います
- 花見(パーティー)を知らない生徒の場合、 花見はどんなものか 想像していってもらう。
教師が質問して そう思う、思わないを 答えてもらう。
例:教師:花見の場所で お酒を飲んでもいいと思いますか。 生徒: いいえ、思いません など… - 最近問題になっている花見についてのトピックを取り上げ、ディベートする。
例: 桜の枝を無理に動かして写真を撮る人について。 新入社員が花見の場所を取ることについてなど - 花見は 見るだけ派? パーティーをしたい派?
どちらかに分かれて、ディベートする。
Vておきます
- 花見パーティーをする設定を作り、それぞれ担当を決め、 何をしておくか話す。(準備)
例:場所を取っておきます、 ビールを買っておきます、冷やしておきます など - 花見が終わった後で、(次の花見までに)何をしておくか 話す。(措置)
例:レジャーシートを洗っておきます、 使ったお皿を洗っておきます など
命令形・禁止形
公園の管理人になり、どんなことをしてはいけないかなどの 標語や張り紙を作る。
例: ゴミを捨てるな 、 ここに車を止めるな など
実施する前に 実際にどんなものがあるかを 紹介すること。
子ども授業
子ども授業で使えそうなアイディアを紹介します。
桜の本づくり
桜の花が満開になっていく本を一緒に作ります。簡単なつくり方を書きます。
- A4サイズの白い紙を2枚 用意。半分に折り、A5サイズにして
右側又は左側(縦書きか横書きかで違う)をホチキスで本のように留める。A4の本の場合はA2 2枚。 - 茶色の折り紙(15㎝×15㎝)を4枚用意し、 その中の1枚だけに生徒に桜の木の絵を折り紙内に
収まるように描いてもらう。 - その桜の木の絵を一番上にして、他の折り紙3枚を重ねて木の形に切り抜く。
- 4枚の切り抜いた木を、A5の本の片側ページにそれぞれ糊で貼る。
- ピンクのフラワーペーパーを使い、桜の花びらを作る。
(簡単なつくり方)フラワーペーパーを小さく切って、 丸める。 - たくさん作った花びらは 箱などに入れて保管しておく。
(使い方)
ページを追うごとに桜の花びらを増やしていきます。
1ページ目はまだ木だけの状態。3ページ目に少し花びらを貼る。 最後のページは満開にするなど。
その工程を一緒に楽しみながら、増やしていきましょう。
いくつ花が咲いてるか数える勉強もできます。
片面は 白紙なので、 ある程度文が書ける児童は 「1日目…まだ木だけ」など観察日記のように書かせます。
まだ小さい子供は 桜を見ている人や、その時の気分などのイラストを描かせるといいでしょう。
一日に全部完成させるのではなく、毎回授業の度に桜の花を増やしていくと
続ける楽しさが味わえると思います。
桜満開ゲーム
基本的に2人以上で行います。
木だけ描かれた紙に 桜の花を貼っていくゲームです。時間内で誰が一番 桜の花を咲かせるかを競います。
紙に桜の木の絵を描いておき、人数分コピーします。
桜の花びらを作っておきます。
花びらを何で作るかは色々やり方があります。
- ピンクの丸いシール(タックシールなど)を花に見立てる
- 100円ショップなどにある桜フレーク使用
- 折り紙を花びらの形に切る
- フラワーペーパーを細かく切って丸める など
やり方は二通りあります。
●シールがあるタイプは 1分以内に設定し、どのくらい貼れるかを競う。
シールがないタイプは、糊を付けて貼っていき競う。その際は1分より時間がかかるので多めに。
●教師が先に木のイラストに糊をつけておき、生徒は準備した花びらをできるかぎり手に持つ。
教師の合図とともに、その木のイラストに花をかける。 1回で たくさん花がつけられたほうの勝ち。
但し、ちゃんとついてるか確認。ついてないものはカウントしない。
ポーランドでは 日本のことを「ヤポニア」といいますが、「桜の国」という別の言い方も
あります。それくらい日本=桜というイメージが強いです。
授業に使えそうな 桜グッズ
ここからは 授業に使えそうなグッズを紹介します。 ※広告を含みます。
水をかけると徐々に桜が咲く 不思議な桜
木に水をかけると12時間で桜が満開になるという不思議な桜グッズです。
ミニの方は6時間で満開になるので、こちらのが授業で使いやすいかもしれません。
咲いた後は3週間程度 持ち、徐々に散っていきます。
現在はミニ 700円 通常が 1,000円となっています
(授業での使い方)
・生徒と一緒に水をかけて咲いていく様子を見る。
・毎日授業がある場合は、前日木の状態の桜を見せ
水をかけて、翌日に咲いた様子を見せて驚かせる。
・使える文法「~と、~ば、~たら」「~なる」など
例:「水をかけると、桜が咲きます」
「桜が満開になりました、きれいになりました」
桜のレゴ
桜のレゴ、ブロックです。 子供クラスはもちろん、大人でも楽しめると思います。 Smiimのほうは2028ピー
スあるので、時間がかかります。何日かに分けて少しずつ作っていくのが楽しいと思います。桜の開花予想
を見ながら 同じタイミングで桜のピースを埋めていくのも楽しいですね。
桜の歴史・品種などがわかる本
春の主役 桜 (絵本)
桜の歴史や疑問がわかる本です。 案内人は天狗と犬。絵本のファンタジーな要素と 私たちが知らない、桜にまつわる情報・雑学を教えてくれます。
教師も勉強になると思いますし、絵本なので、生徒も楽しむことができます。
いかがでしたでしょうか。 また いいアイディアがあれば更新したいと思います。
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