みんなの日本語26課 「~んですが、~」を誰もが知っている国民的アニメを使って練習してみよう。

みんなの日本語

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26課は「~んです」を初めて習う大変な課。ただこの課を勉強すると日本人が自然に使っている日本語に
より近づくことができる。 全てを導入したら、国民的アニメドラえもんを使って練習してみましょう。

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文型 について

文型:~んですが、

みんなの日本語第26課 後半で 「~んですが、~」の形を勉強します。
ここでは教え方などは省略しますが、下記の点をポイントにするといいです。

1.「~んですが」の「が」は、後文に予想に反したことが来る「が」ではないこと、
「~ですから、」に近い。
  教えるときに、理由から持っていくと、自然に導入に入れます。
   例:少し暑いですから、エアコンをつけてください(L14で既習済み)。
     → 少し暑いんですが、エアコンをつけていただけませんか。

2.よく使うのは 「~たいんですが」 

3.「~んですが」の後半に来る文は26課で取り上げている文型以外にもたくさんあること。
   例:~ましょう、~ませんか、~てもいいですか など。

4.普通体(カジュアル版)にすると「~んだけど」になる。

文型:~たらいいですか。

  シンプル(であろう)教え方をこちらに簡単に書きます。
  学生の出身地、または住んでいる町などについて質問する過程で導入。
   教師「私は旅行したいです。~さんの国へ行きたいです。
      でもどこが有名ですか、何が有名ですか、私は何も知りません。
      ~さん、どこへ行きますが いいですか。
    →どこへ行ったらいいですか。→ ~さんの国へ行きたいんですが、どこへ行ったらいいですか。
   学生に答えさせる。その際にも 「~たらいいですよ。」にして言わせる。
   「よ」は新情報を人に教えるときに使うことも説明する。

    この導入の仕方だと、たくさんの疑問詞+たらいいですかが使える。
     例:何を食べたら、買ったら、どこを見たら、どうやって行ったらなど。
    また学生も自分の国や町のことなので、返答にそこまで困らない。

 その後学生にも「~んですが、~たらいいですか」で質問させ練習。 
 一定数練習したら、今度は「どうしたらいい」の困ったバージョンの質問も導入する。
  例:~さんの国へ来ました。あれ、財布がありません。大変。 
    ~さん、財布をなくしたんですが、どうしたらいいですか。 

活動例

   「~んですが、~たらいいですか」はよく使うフレーズでもあるので、活動はしやすいです。
   いくつか紹介します。

教師と学生

教師役と学生役で 学生の悩みに教師がアドバイスするもの。
 日本語勉強中の学生が全然上達できないという設定で。
  例:学生役:漢字を覚えることができないんですが、どうやって覚えたらいいですか。
    先生役:たくさん書いたらいいですよ。

医者と患者

 教師役と学生役と同様、患者の悩みに医者がアドバイスするもの。
   例:患者役:なかなか夜寝ることができないんですが、どうしたらいいですか。
     先生役:寝る前にストレッチをしたらいいですよ。

  ※そんなに例文が豊富でない上に、この時点での未習の「ほうがいい」のほうが適切な文が
   出てくる可能性有。医者・患者だけでの練習は厳しいと思います。

観光ガイドと旅行客

これが一番やりやすいと思いますが、導入でも似たような文を作っているので、重複する可能性有。
ただ幅は広がるので やらせてみてもいいと思います。
この活動用プリントも作ってあるので、気になる方はnoteみんなの日本語L26たらいい会話練習を確認してください。

国民的アニメ ドラえもんで活動

日本人なら誰もが知っているアニメ「ドラえもん」、L26の文型を初めて教えた際、
のびたくんの声が頭に浮かんでしまい、この活動を思いつきました。
著作権の関係もあるので、内容のみ紹介します。
また、授業内で使用する際は著作権などに注意してください。

準備

・ドラえもんのひみつ道具が描かれたカード 数枚(クラスの人数や実施時間などによる)
  ・1枚につき、一つのドラえもんの道具の絵 (道具は有名なものや分かりやすい物がよい)
  ・表にはイラストと道具の名前、裏にはどんな道具かを学生に分かる日本語で書いておく。
    例:表:どこでもドア 裏:行きたいところへ行くことができる。 など 

・のびた用カード
  ・上記で選んだ道具に関係することを書いておく。
    例:家族に会いたい(どこでもドア用)、
      いろいろな国の人と話したい (ほんやくコンニャク)、
      宿題がたくさんある(勉強ロボット)など
      ※()内の部分は書きません。

・会話練習用プリント
  ・プリントとして作ってもいいし、板書するでもいいと思います。
   内容は下記の通り。初めに見本を書き、その下に作ってもらう会話文を入れる。
   ()内は教師用に書いたものなので、学生に配布する際は書かなくていい。    

【会話サンプル】
のびた :ドラえもん、ドラえもん。
ドラえもん:何?のびたくん。
のびた:明日までに、漢字をたくさん覚えなければならないんだけど、どうしたらいい😢?
ドラえもん:しょうがないなぁ。 (ポケットから道具を出して)
      アンキパン!これを使ったらいいよ。
のびた:アンキパン? どうやって使ったらいいの?
ドラえもん:このパンを覚えたい漢字の上に置くそれから食べるんだ
       食べると覚えることができるよ。
のびた:ありがとう!ドラえもん!

【会話を作りましょう】
のびた :ドラえもん、ドラえもん。
ドラえもん:何?のびたくん。
のびた:   (こまったこと)     んだけど、            たらいい😢?
ドラえもん:しょうがないなぁ。 (ポケットから道具を出して)
       (道具の名前)!  これを               たらいいよ。
のびた:(道具の名前)     (方法を聞く)      たらいいの?
ドラえもん:    (道具の説明)                 
                            
のびた:ありがとう!ドラえもん!

実施

  1. まず、ドラえもんについての知識があるか確認。なければ紹介。
    L27の課末にドラえもんの紹介があります
  2. 配布したプリントまたは板書した会話文をみんなでリピートする。
  3. わからない言葉・文法などを確認する。
    また、今回の会話文は「~んです」の普通体になっていることにも注目させる。 
    「覚えなければならないんですが、」→「だけど」、「食べるんです」→「食べるんだ」など。
    普通体の復習にもなると思います。
  4. ドラえもん、のびた役に分ける。ドラえもん一人、のびた役3人などでもいい。
    ドラえもん役は基本一人にする。
  5. ドラえもん役の人には道具のカードを全部配布する。
    例:10枚の道具カードを作成した場合、10枚配布。
  6. のびた役には数枚ずつ配布。 
     例:10枚のカードを作成し、のびた役が3人の場合、3枚ずつ配布。又は一人だけ4枚でも可。
  7. 準備が整ったら、早速のびた役がカードを見て、上記プリントのような質問をする。
  8. ドラえもん役はその質問を聞いて、自分の持ち手カードから合うものを選んで道具を説明する。

発展した活動の仕方

前のトピックで説明したのはシンプルなやり方ですが、他にも色々なやり方があると思います。
例を下記に書いておきます。


・「ドラえもん」を知っているクラスなのであれば、
  ドラえもん役は道具の後ろに書いた説明を見ないで、説明する。
  ドラえもん好きがいれば、その子をドラえもん役にすると、これができると思います。

・ のびたカードに?のカードを混ぜておいて、それが出たら学生に文を作ってもらう。
  準備していたドラえもんの道具にない可能性もあるので、その場合はドラえもん役が自作するか、
  教師がある道具に誘導する。
  
・ ドラえもん役が自作の道具を考える。(時間がかかるため、余裕があるときのみ) 

ぽすこ
ぽすこ

残念なことに、ポーランドでドラえもんはあまり有名じゃないので、これを使ったことがありません。日本にいたときは「?」カードを混ぜてやっていました。学生がドラえもんのものまねしていたのを覚えています。

この活動で使えそうなドラえもん教材。 ※広告あり

ここからは この活動で使えそうな教材を紹介します。※広告を含みます。

ドラえもん ひみつ道具 ナイ!ナーイ!カードゲーム

ドラえもんのひみつ道具のカードゲームです。 神経衰弱用で同じカードが2枚ありますが、
この活動をするにはカードそのまま使用できて便利です。 
後ろに指示などが書いてあるのですが、この活動をする際は必要ないので、その上に付箋を貼り道具の説明を書くといいです。 終わってから、カードゲームとして使っても楽しいと思います。

ドラえもん ひみつどうぐ100

こちらはドラえもんのひみつ道具が載っている絵本です。幼児向けの本なので、文が簡単です。
学生に直接見せて、読ませることもできます。 

ドラえもん ひみつ道具将棋

こちらはドラえもんの将棋です。 こちらもカードが付いており、そこに道具の絵が描いてあります。
絵の下に駒の指示が書いてあるので、この活動をこれで実施するときは隠しておき、後ろに道具の説明を書いてください。四次元ポケット型ポーチも付いているので、実施するときはぜひポケットにカードを入れて、アニメのドラえもんのように出させてみてください。 終わった後に、これで将棋を教えるのもいいですね。


いかがでしたでしょうか。今回はアニメを使ったやり方でしたが、他にも色々な活動ができると思います。
また新しいアイディアがあれば更新します。

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